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外部通信コンテナ FTPS
最終更新日:2023/12/20 
 概要
インターネット上でのファイル転送に使用されるプロトコルとして、FTP(File Transfer Protocol)がよく使われます。しかし、FTPで伝送されるデータは暗号化されておらず、情報漏洩や改ざんのリスクがあります。このセキュリティリスクを補う形で作られたのがFPTSです。
FTPSは、FTPのセキュアおよび暗号化バージョンであり、FTP over SSL/TLSの略称です。FTPSで伝送されるデータは、通信が暗号化されるため、盗聴やデータの改ざんを防ぐことができFTPプロトコルでのファイル転送をより安全に行うことができます。

外部コンテナFTPSを導入することで、自身がFTPクライアントとなり、FTPSをサポートするFTPサーバとの接続を可能とし、設定ファイル・データファイル等をFTPサーバへ転送することが可能になります。またFTPサーバから受信することも可能になります。
外部通信コンテナ FTPS 機能イメージ
 特長
プログラムレスでファイル転送
外部通信コンテナ FTPS を導入することで、ファイルサーバへのファイル転送や、ファイルサーバからファイル受信をファイル転送、タグの設定のみで行うことができます。
送受信のタイミング指定
ファイル転送や受信のタイミングは、定義ファイルで指定できます。周期時間を指定することで、特定の時間のファイルを受信、または送信することができます。
 仕様
外部通信コンテナ FTPS固有の仕様は以下の通りです。
対応プロトコル FTP over SSL/TLS
接続FTPサーバ数 1インスタンス1サーバとの接続
接続指定方法 接続先URL指定
データ更新タイミング 1ミリ秒周期~65,500ミリ秒周期
デフォルト5,000ミリ秒
※使用タグ数によってデータ更新が遅れる場合があります。
 機能一覧
機能一覧
1 FTP転送時のデータ型指定 アスキー、またはバイナリのどちらかを選択します。
2 FTP転送時のパッシブモード指定 パッシブモード、またはアクティブモードのどちらかを選択します。
パッシブモード:
データ転送用・制御用の線の両方をクライアント側から接続するのが特徴
アクティブモード:
サーバ側からデータ転送用の線をクライアントに繋いで接続する方式
3 SSL有効/無効切替 SSLを有効にするかしないかを選択します。
4 接続状態継続 要求後にFTPサーバへの制御接続を閉じるかどうかを選択します。
5 作業用フォルダ指定 FTP通信を行う作業用ローカルフォルダを指定できます。
6 ユーザ名/パスワード指定 接続に必要なユーザ名、パスワードを指定できます。
情報メモリ
接続情報や統計情報はEdge FTPS I/Oポートと呼ばれる仮想アドレス空間から取得できます。

Edge FTPS I/O ポートは下記の領域で構成されます。
● 情報領域 – 範囲: 0x4000 ~ 0x4400
情報領域について
情報領域は接続情報、ダウンロード情報、アップロード情報、統計情報といった様々な情報が格納された領域です。
情報領域 構成
情報領域から値を取得するには、Tagの登録と入力タグの指定が必要です。以下に例を記載します。
TagのAddress登録
Edge FTPS I/O ポートをタグのAddressに指定します。フォーマットは以下の通りです。
Address=”FTPS/オフセット”
TagのAddress登録
入力タグ指定
入力タグ指定
 サンプルシステム
サンプルシステム構成
外部通信コンテナFTPSの動作を解説するためのサンプルシステム構成を以下のように定義します。
サンプルシステム構成
機器 項目 設定値・型式
Edgeコントローラ IPアドレス 192.168.250.1
FTPサーバ IPアドレス 192.168.250.2

外部通信コンテナFTPSに関する設定は、コンテナ定義XMLに記述することができます。
タグ名 説明
SERVICE.FTPS.Url - Addressに以下を記載
ftp://192.168.250.2
SERVICE.FTPS.ASCIIMode 0 実行モード:バイナリモード(0)
SERVICE.FTPS.PASVMode 0 実行モード:アクティブモード(0)
SERVICE.FTPS.SSLMode 0 実行モード:SSL無効モード(0)
SERVICE.FTPS.KeepAliveMode 0 要求の完了後接続を閉じる(0)
SERVICE.FTPS.LocalFolder - Addressに以下を記載
C:/FTP_Local/
SERVICE.FTPS.Username - Addressに以下を記載
SampleUser
SERVICE.FTPS.Password - Addressに以下を記載
SamplePass
外部通信コンテナFTPS設定
データタグの定義
FTPS対象データとEdgeタグのデータリフレッシュに関する設定は、コンテナ定義XMLに記述することができます。
Edgeタグ名 アクセス
方向
説明 Edge I/Oポート アドレス 型(byte) ファイル名 or
FTPS領域
(オフセット)
TempData 書き込み 温度記録情報ファイル - Boolean(1) TempData.txt
ErrorLog 書き込み エラーログファイル - Boolean(1) ErrorLog.txt
SettingFile 読み込み 設定ファイル - Boolean(1) SettingFile.txt
ConnectStatus 読み込み 情報領域
接続ステータス設定ファイル
FTP/16#4000 DWORD(4) 領域2(0x4000)
データタグの定義
動作の確認
RT-Edge標準のオブジェクトブラウザツールを用いると、Edgeタグの値変化をダイナミックに参照できます。
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