C2Cコンテナ
最終更新日:2023/12/20
■ 概要
C2Cコンテナ(Controller to Controller Communication Interface コンテナ)は、 産業用Ethernetをはじめとした 様々なプロトコルを利用して、PLC(Programmable Logic Controller)やロボットなどに対するアクセシビリティをRTCDに展開する、 サーバー、またはクライアントとして機能します。
RT-edge(C2Cコンテナ)を導入することで、PLCやロボット等にアクセスすることができます。例えば 通信先がPLCの場合は、PLC内部の「デバイス」と呼ばれるI/Oメモリ領域を外部に公開し、タグを介した入出力が可能となります。
■ 特長
プログラムレスでコントローラ間通信
C2Cコンテナを導入することで、PLCまたは各通信プロトコルで定義するI/Oメモリ領域をRTCDに紐づけて、Edgeタグを介入した入出力が可能となります。C2Cコンテナでは、運用に沿った通信プロトコルを指定することで、RT-edge起動後に、自動でコントローラと接続しアクセスする事が可能になります。XmlでEdgeタグに定義したAddress(データ参照元情報)を元に自動的に値の読み書きを行います。
データ指定のしやすさ
アクセスするデータ、ファイルはxmlに定義します。規定されたフォーマットでデータ参照元情報を指定し、任意のEdgeタグ名称を与えればアクセスが可能になります。
■ 仕様
C2Cコンテナの共通仕様になります。
各通信プロトコルの仕様は、各通信プロトコル詳細ページをご参照ください。
動作プラットフォーム |
工業用PC、内蔵LANポート一基が必要 |
基本ソフト |
Windows 10 Enterprise 64ビット |
基本ソフト |
.Net Framework 4.6 |
基本ソフト |
RT-edge バージョン 3.4.0以降 |
使用可能タグ数 |
最大10,000個 |
対応プロトコル |
MELSEC(MC通信)、オムロン(FINS通信)、CC-Link IE Control、EtherNet/IP、FL-net |
Edgeタグ機能
TagsブロックのTagアイテムに列挙されたEdgeタグは、C2Cコンテナの起動と連動して用意されます。Edgeタグは1つのデータの容れ物にあたります。
入出力対象のアドレス定義
入出力対象のアドレス定義は、RT-edgeタグを定義する際に書式に従ってAddressプロパティに指定することで、通信の確立とデータ交換の対象となります。アドレス定義はプロトコルごとに異なります。各通信プロトコル詳細ページをご参照ください。
入力タグ指定
Edgeタグを宣言する際に、入力対象のアドレス定義をAddressプロパティに与えます。そして、TagRef_INブロックのTagRefアイテムに列挙することで、通信によるデータリフレッシュの対象となります。これによりPLC等の接続機器のデータがRT-edgeに読み出されます。以下はFL-netプロトコルを用いた入力タグの例です。
出力タグ指定
Edgeタグを宣言する際に、出力対象のアドレス定義をAddressプロパティに与えます。そして、TagRef_OUTブロックのTagRefアイテムに列挙することで、通信によるデータリフレッシュの対象となります。これによりRT-edgeのデータがPLC等の接続機器に書きこまれます。以下はFL-netプロトコルを用いた出力タグの例です。
通信プロトコルごとの詳細(仕様・タグ定義・サンプルシステム)はプロトコルごとの専用ページを参照ください。