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C2Cコンテナ CCIEC
最終更新日:2023/12/20 
 概要
CC-Link IEコントローラネットワークは、CC-Link協会によって大規模コントローラネットワークの用途で開発されたオープンネットワークで256Kbyteのネットワーク型共有メモリ(サイクリックデータ)を同一ネットワーク内で実現します。
全ての局が全ての局のデータを共有するN:N型の超高速リアルタイム通信を採用しており、コネクションを意識せずに、メモリに読書きする感覚でリアルタイム通信を実行します。

C2CコンテナCCIECを導入することで、Edgeタグを介してCC-Link IEコントローラネットワーク上のデータ入出力が容易に実現できます。
C2Cコンテナ CCIEC機能イメージ
 仕様
C2Cコンテナ CC-Link IE固有の仕様は以下の通りです。
動作プラットフォーム 工業用PC、三菱電機社製CC-Link IE コントローラネットワークインターフェースボードを使用
(Q80BD-J71GP21-SX / Q81BD-J71GP21-SX)
基本ソフト RSI-CCIE バージョン 2.2.1以降
接続局数 最大254ノード
通信機能 サイクリック伝送
データ更新タイミング 100ミリ秒周期~65,500ミリ秒周期
デフォルト1,000ミリ秒
※ 使用タグ数によってデータ更新が遅れる場合があります。
対応するコモンメモリ
対応するCC-Link IEコモンメモリは、RT-edgeタグを定義する際に、書式に従ってAddressプロパティにEdge CC-Link IE I/O ポートと呼ばれる仮想メモリ空間のアドレスを与えることで、通信の確立とデータ交換の対象となります。Edge CC-Link IE I/O ポートとコモンメモリの関係は次の通りです。
取り扱いができるデバイスメモリは次の通りです。
Edge CC-Link IE I/O ポートは下記の領域で構成されます。
Edge FL-net I/O ポート

ECIで指定するIO addressは以下の情報で構成されます。
Edge FL-net I/O ポート
仮想I/Oスペースタイプは以下の通りです。
タイプ番号 デバイスタイプ Read Write
0 X:入力リレー ビットデバイス ×
1 Y:出力リレー ビットデバイス
2 B:リンクリレー ビットデバイス
3 W:リンクレジスタ ワードデバイス
4 SB:リンク特殊リレー(情報領域) ビットデバイス ※1
5 SW:リンク特殊レジスタ(情報領域) ワードデバイス ※1
※1 範囲内(0x0000~0x01FF)へ書き込みは無視(スキップ)

ネットワーク番号、局番、デバイスタイプ毎にアドレス情報を構成しており、一意のデバイスメモリを指定可能です。
<TagのAddress登録>
Edge CCIEC I/O ポートをタグのAddressに指定します。
フォーマットは以下の通りです。
Address=”CCIEC/オフセット”
タグイメージ
入力タグ指定
Edgeタグを宣言する際に、入力対象のアドレス定義をAddressプロパティに与えます。そして、TagRef_INブロックのTagRefアイテムに列挙することで、通信によるデータリフレッシュの対象となります。これによりPLC等の接続機器のデータがRT-edgeに読み出されます。以下はCC-Link IEプロトコルを用いた入力タグの例です。
入力タグ指定
出力タグ指定
Edgeタグを宣言する際に、出力対象のアドレス定義をAddressプロパティに与えます。そして、TagRef_OUTブロックのTagRefアイテムに列挙することで、通信によるデータリフレッシュの対象となります。これによりRT-edgeのデータがPLC等の接続機器に書きこまれます。以下はCC-Link IEプロトコルを用いた出力タグの例です。
出力タグ指定
 サンプルシステム
サンプルシステム構成
MC通信コンテナの動作を解説するためのサンプルシステム構成を以下のように定義します。
サンプルシステム構成
機器 項目 設定値・形式
Edgeコントローラ ネットワーク番号 1
局番 1
管理局/通常局 管理局
ネットワーク割付 [局番1]
LB:512点
(0x0000~0x01FF)
LW:512点
(0x0000~0x01FF)
[局番2]
LB:512点
(0x0200~0x03FF)
LW:512点
(0x0200~0x03FF)
PLC
Edgeコントローラ
ネットワーク番号 1
局番 2
管理局/通常局 通常局
通信の定義
RT-edge コントローラでのCC-Link IE コントローラネットワークの設定は、RSI-CCIE ドライバ製品のINIファイルで行います。
今回の例では以下設定とします。
[SYSTEM]
Enabled=1;		ボード使用有無(0:未使用、1:使用)
BoardType=0;		ボードタイプ(0:PCI、1:PCI Express)

[PARAMETER]
SwNetNo=1;		ネットワークNo(1-239)
SwStNo=1;		局番(1-120)
MasterStNo1=1;		I/Oマスタ局(1-120)パラメータ1
MasterStNo2=1;		I/Oマスタ局(1-120)パラメータ2
SwType=0x05;		動作設定(0x01:通常局/0x05:管理局)
UnitTotal=2;		接続総台数(1~120)
TrSendCnt=2;		トランジェント送信回数(1~10)
WatchTime=400;		リンクスキャンタイム監視時間(5msec単位)(1~400)
ConstantScan=0;		コンスタントスキャン時間(1msec単位)(0~500)[0:設定なし]
SysHandEnabled=0; 	局単位保証 有効/無効(0:無効、1:有効)
DmaEnabled=0;		DMA転送 有効/無効(0:無効、1:有効)

; 局番1
[CHAN1]
; パラメータ1
LWStDevNo1=0x00000000;	LWの相対アドレス
LWStWord1=0x00000200;	LWの設定ワード数
LBStDevNo1=0x0000;	LBの相対アドレス
LBStWord1=0x0200;	LBの設定ワード数
LYStDevNo1=0xFFFF;	LYの相対アドレス
LYStWord1=0;		LYの設定ワード数
LXStDevNo1=0xFFFF;	LXの相対アドレス
LXStWord1=0;		LXの設定ワード数

; 局番2
[CHAN2]
; パラメータ1
LWStDevNo1=0x00000200;	LWの相対アドレス
LWStWord1=0x00000200;	LWの設定ワード数
LBStDevNo1=0x0200;	LBの相対アドレス
LBStWord1=0x0200;	LBの設定ワード数
LYStDevNo1=0xFFFF;	LYの相対アドレス
LYStWord1=0;		LYの設定ワード数
LXStDevNo1=0xFFFF;	LXの相対アドレス
LXStWord1=0;		LXの設定ワード数
また、RT-edge C2CコンテナCCIECに関する設定は、コンテナ定義XMLに記述することができます。
タグ名 説明
SERVICE.CCIEC.Mode 1 入出力処理モード:自動更新(1)
SERVICE.CCIEC.AutoRun 1 実行モード:起動時に開始(1)
SERVICE.CCIEC.Cycle 1000 入出力周期:1秒
SERVICE.CCIEC.ConnectChkCycle 1000 接続チェックサイクル時間:1秒
通信の定義
データタグの定義
CC-Link IE コントローラネットワークのリンクデバイスとEdgeタグのデータリフレッシュに関する設定は、コンテナ定義XMLに記述することができます。
Edgeタグ名 アクセス方向 説明 デバイス情報 Edge I/O
ポート アドレス
デバイス
タイプ
デバイス
番号
LimSwitch 書き込み 接点スイッチ 局番1リンクリレー CCIEC/16#
10120000
LB 0
AdjValue 書き込み 調整係数 局番1リンクレジスタ CCIEC/16#
10130000
LW 0
SpeedMul 読み込み 制御速度倍率設定値 局番2リンクリレー CCIEC/16#
10220100
LB 256
Templature 読み込み 筐体温度 局番2リンクレジスタ CCIEC/16#
10230100
LW 256
データタグの定義
動作の確認
RT-Edge標準のオブジェクトブラウザツールを用いると、Edgeタグの値変化をダイナミックに参照できます。
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