① リアルタイムアプリケーションの柔軟な変更
I/Oの割付や調整、変更が必要な処理やエンドユーザー側で調整が必要な処理をPLCplus側で実行することで、INtimeアプリケーションは再コンパイルせずにPLCプログラム用エディタだけでプログラム変更ができます。
これにより、システムの柔軟性が向上し、開発・運用の効率を大幅に改善します。
② 直感的なインターロック設定と保守
インターロック処理をラダー回路に置き換えることで、並列回路を活用した直感的な設定・保守が可能となり、操作性が向上します。これにより、トラブルシューティングの効率が大幅に改善され、メンテナンスの負担を軽減することができます。
例:「安全ドアと機械の動作」
条件
- ① 安全ドア(DOOR)が開いている間、機械(MACHINE)は動作できない
- ② 機械が動作中にドアを開けた場合、自動で機械を停止する
なぜラダーの方が分かりやすいのか?
- ① 直感的に条件が見える(ドアが開くと機械が止まるのが一目で分かる)
- ② 回路図として表現できるので、実際の制御に近い
- ③ 条件が複雑になるとラダーの方が理解しやすい(C言語はifのネストが増える)
このような 機械の安全制御やインターロックのON/OFF状態を保持する場合、ラダーの方が分かりやすい ケースが多いです。
③ PLCをそのままにPCシステムへの統合
多くのPLCユーザーは、システム内のPLCが他のC言語アプリケーションなどに置き換わることで、これまで培ってきたラダー言語のスキルや現場経験が活かせなくなるのではないかと不安を感じ、システムの統合に対して消極的になることがあります。
しかし、INtimeアプリケーションが動作するシステムにPLCが組み込まれている場合でも、そのシステム全体をPLC機能はそのままに、1台のPCに統合することが可能です。
この統合では、既存のPLC機能をラダー言語で開発可能なPLCplusに置き換えることができるため、新たな言語を学ぶ必要はありません。
これまでの知識やノウハウをそのまま活かしながら、より柔軟で拡張性のあるシステムへの移行が可能です。
さらに、HMIや情報処理機能も含めて一体化することで、設備の簡素化、コスト削減、そしてデータ管理の効率化といった多くのメリットが得られます。
1.PLCplusとINtimeアプリケーションとの連携方法について
INtimeアプリケーションとのデータ連携は「RT-edge」のタグを介して行います。
INtimeアプリケーションからタグにアクセスする際は、「RT-edge」で提供されているAPI「EgTagWrite( )」「EgTagRead( )」を使用して読み書きが可能です。APIのパラメーターには、ラダーで使用しているタグ名を指定してください。