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iRFW FAQ
マイクロネット 2004.12.07


  質問 1
  INtime®とiRFW3.0の違いは何ですか?
これら2つの製品の基本部分はインテル社が開発したiRMX®というリアルタイムOSです。iRMX®は25年ほど前から販売されているリアルタイムOSで、現在の最新バージョンはiRMX-Ⅲという32ビットソフトウェアです。現在も販売は継続していますが、日本では注文毎に取り寄せで対応しています。
このiRMX-ⅢをPCハードウェアに特化し、ついでにWindowsも動作させたものがiRMX® for Windowsという商品で、略してiRFWと呼んでいます。
リアルタイムOSとしての機能は全て有していて、独自のファイルドライバやデバイスドライバも備えています。ただし、GUI部分はWindowsで代用しているとご理解ください。したがってリアルタイムカーネルはiRMX®アーキテクチャです。
一方、INtime®はiRMX®カーネル部分のみをWindowsにアドオンした製品です。したがってWindowsが主体でリアルタイムカーネルが拡張ソフトウェアという位置付けです。また、独自のファイルドライバは有しておらずにWindowsのそれを流用しています。
別の角度からいいますと、iRFWはあくまでもiRMX®の延長線上でOSコールも独自のiRMX®システムコールで、INtime®の場合はリアルタイムAPIはWin32風のAPIとなっています。しかしながらリアルタイムAPIは機能的に互換です。また、カーネルも同じです。

INtime®
INtime®/iRFW機能比較表
INtime®/iRFWの歴史

  質問 2
  iRFWでのアプリケーションプログラム開発言語にVC/C++が使えますか?
はい、使えます。
iRFWではINtime®と同様にCV/C++で開発したソフトウェアはユーザーモード(保護モード、リング3)で動作します。
一方、iRFWではINtime®とは異なり、ic-386、PLM-386、ASM-386でもプログラミングができますので、従来のiRMX®のアプリケーション資産を活用することもできます。この場合、アプリケーションプログラムは従来と同様にカーネルモード(リング0)で動作します。ic-386、PLM-386、ASM-386はiRFW開発キットに同梱されています。

  質問 3
  iRFWではINtime®用のドライバが使えますか?
はい、使えます。
ただし、INtime®用のドライバソフトはVC/C++用のライブラリですから、VC/C++で書かれたアプリケーションからのみ利用可能です。
ic-386から呼び出せるドライバも別途提供可能です。詳しくは「iRFWでサポートされているドライバ一覧表」を参照ください。

  質問 4
  iRMX286やiRMX396にて開発した実行モジュールは、iRMX® for Windowsでそのままの状態(バイナリファイル)にて動作しますか?
ハードウェアに依存しないプログラムで、iRMX®のシステムコールをお使いの実行モジュールは基本的にそのまま動作します。

  質問 5
  iRMX® for Windowsの開発環境はPLM286やASM286に対応していますか?
PLM286/ASM286には対応しておりません。
PLM386/ASM386/iC386がお使いいただけます。

  質問 6
  Q2.が対応しているとき、既存のPLM286やASM286のソースコードをiRMX® for Windowsにてそのまま使用できますか?
ソースコードはそのまま使えません。
修正が必要です。

  質問 7
  Q3.にてそのまま使用できない場合、iRMX® for Windowsの開発環境にて移植できますか?
移植可能なとき、どのように移植するのでしょうか?
移植は可能です。
移植するためのポイントは弊社ウェブページのiRFWの技術情報のページにまとめてあります。
ご参照ください。

  質問 8
  PLM386,ASM386,IC386のソースコードは、iRMX® for Windowsにてそのまま使用できますか?
はい、基本的にそのままお使いいただけます。

  質問 9
  iRMX® for WindowsとINtime®のカーネル部分は、同じでしょうか?
カーネルは同じです。

  質問 10
  iRMX® for WindowsはINtime®にPLM,ASM,ICのiRMX®開発環境と リアルタイムファイルドライバ,iRMX®ウインドウズコンソール,リアルタイムTCP/IPドライバを追加したものと考えてよいでしょうか?
リアルタイムTCP/IPはINtime®にもiRFWにも標準で準備しております。
その他はご指摘のとおりです。
さらにご理解いただいていると思いますが、INtime®ではアプリケーションからのAPIは、 INtime-API, WIN32APIですが、iRFWの場合にはそれ以外にiRMX® System Call(従来のiRMX®システムコールと同じ)が使えます。

INtime® FAQ も参照ください

   


※TenAsys®, INtime®, eVM® and iRMX® are registered trademarks in USA of the TenAsys Corporation.