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INplcの特長
IoT技術、ビッグデータ技術などの産業用オートメーション技術により、製造現場においてはモノづくりの革新が進んでいます。
従来は畑違いとされていた情報技術、制御技術を統合して取り扱うことが求められてきています。
そういったニーズに対して、PCベースのプラットフォームを活用したソフトウェアPLCは最適なソリューションを提供するものとなります。
ソフトウェアPLCによる装置の高速・高精度化
演算性能
最速0.1ミリ秒の制御周期を実現
リアルタイムソフトウェアPLC「INplc」はリアルタイムOS「INtime®」上で動作します。
これにより従来のPLCを超える0.1ミリ秒の制御周期を実現しました。
PC用CPUによる高速パフォーマンス
高性能のPC用CPUによって、一般的なハードウェアPLCよりも高速パフォーマンスを発揮します。

Windowsアプリケーションとの連携
WindowsとPLC制御の並列動作
INplcは1台のPC上でWindowsと並列動作します。PLC制御で使用するプログラム領域・メモリ領域・ハードウェアはWindows管理下から独立しているため、Windows制御の影響を受けません。
高負荷のWindowsアプリケーションが実行されたとしても、0.1ミリ秒の制御周期を確実に実現します。
Windowsがフリーズしても動作
ブルースクリーンなどによりWindowsが停止した場合においても、PLC機能はその影響を受けることなく処理を継続します。
PLC機能とWindowsのデータ連携
INplcとWindowsアプリケーションのデータ通信をサポートするWindowsコンポーネント「INpMac」を提供します。 データの受け渡しは共有メモリを利用したメモリ間通信のため高速です。
また、OPC通信もサポートしています。
(OPCサーバーをオプション提供)
豊富な外部インターフェース
PLC機能を活用するための外部インターフェースに広く対応しています。
種別 対応状況
PC標準IO RS232C
USB
Ethernet
PCI / PCI Express拡張ボード デジタル入出力
アナログ入出力
RS232C / 422A / 485
ネットワーク TCP/IP
UDP/IP
FL-net
OPC UA
OPC DA
フィールドバス EtherCAT®
CC-Link
CC-Link IE Field
MECHATROLINK-Ⅲ
PROFINET
EtherNet/IPT
モーション制御 CiA402対応
RT-Motion (マイクロネット製品)
※ 対応するネットワークコントローラは以下の通りです。
・ Gigabit ethernet controllerシリーズ、 Pro/100
・ Realtek Gigabit ethernet controllerシリーズ、Realtek 100Mbps controller
挙動監視機能
挙動監視機能とは制御対象の映像や音声、制御プログラムにてアクセスする外部入出力や、内部変数を監視し、範囲超過、外部イベント、周期的実行等、定義された条件によりイベント検知を行い、 ユーザーが開発する制御ロジックによるエラー処理や条件分岐処理、既定の映像、音声の再生、データ保存、メール通知等のアクションを実行する機能です。
保存した挙動データは、イベント検知時の動作状態確認や、それに起因するトラブルの原因分析に活用できます。
制御対象とINplcコントローラの挙動監視
挙動監視は「監視」「イベント検知」「アクション」の3の流れで行います。
  • ①コントローラに接続されたUSBカメラやマイクを使用し制御対象の画像や音、INplcコントローラの入出力信号、内部変数、制御設定値などの挙動を監視します。
  • ②定周期やシーケンス制御プログラムの変数値やエラー判定結果などイベントを検知します。
  • ③イベント検知をきっかけにエラー処理や挙動データのファイル保存などのアクションを行います。
    保存した挙動データは状態の確認や分析などに活用できます。
挙動監視の流れ   
実装方法
シーケンス制御プログラムの変数値などの変化や外部からのイベント検知した結果をもとに別アクションとして
タスクでエラー処理や挙動監視FBを呼び出すことで採取した挙動データの保存などを行います。
実装方法
挙動監視用FB一覧
1 BMRecMovie など 動画/静止画データ採取・保存 3 BMSaveIQMArea など IQMデータ 採取・保存
2 BMRecSound 音声データ採取・保存 4 BMSaveVariable 内部変数データ 採取・保存
挙動監視記録デバイス
外部入力/出力信号
アプリケーションデータ
動画 静止画 マイクロホン
記録データ内容 制御に使用するI/O情報、リレーや接点、設定データなどの変数値 接続したカメラで取得した装置の動作状況や装置周辺の状態 制御対象設備、装置の動作音や周辺の音
記録方法 ファンクションブロック
記録モード(※1) 常時/プレトリガー(※2) 常時/プレトリガー(※2) タイマー/トリガー 常時/プレトリガー(※2)
ファイル出力先(※1) ネットワーク、リムーバブルメディア
記録デバイス - Windowsのデバイスとして認識されるカメラ・マイク
記録デバイス数 - 4台 4台
表示・再生可能ツール Excelやテキストなど Windowsに標準でインストールされている
メディア再生ツールなど
※1…表に記載されている値はデフォルト値です。値は設定ファイルにて変更可能です。また記録するデータ数は出力先のデバイス容量に依存します。
※2…トリガー(イベント)前後最大各15秒間のデータを出力します。
マルチメディア機能
マルチメディア機能は設備監視や制御にマルチメディアを活用するための機能として動画、静止画、音声で通知するマンマシンインターフェース機能(MMI)・メール送受信機能・遠隔操作機能の3つの機能を提供します。
この機能はPCや専用の表示機器を使用せずに1台のPLCコントローラで実現できます。
  • ①動画や音声を利用したマンマシンインターフェース機能
  • ②メール送受信機能
  • ③制御対象のライブモニターと遠隔操作
  
設備監視と制御にマルチメディアを活用
マルチメディア機能
実装方法
制御シーケンスプログラムにマルチメディアFBを組み込むことで、動画再生やリモートモニタ、メール送受信が行なえます。
実装方法
マルチメディア機能用FB一覧
1 再生機能 MMPlayMovie 動画ファイル再生 6 遠隔監視機能 MMReadMovie 動画読込み
2 MMPlayImage 静止画ファイル再生 7 MMReadImage 静止画読込み
3 MMPlaySound 音ファイル再生 8 MMReadSound 音声/振動センサ読込み
4 メール送受信機能 MMEmailSend メール送信 9 MMReadData IQMデータ読込み
5 MMEmailRecv メール受信 10 MMWriteData 共有変数(M)書込み
トレーサブル機能によるIoT対応
トレーサブル機能
INplcでは標準機能として制御データのトレース機能が実装され、I/O情報やファンクションの実行状況などの制御データがPC上にロギングされます。
ロギングされたデータは、Webサーバー機能によって他のPCでブラウザ閲覧したり、クラウドサービスと連携してデータ分析に活用することができます。コントローラ外部との通信にはOPC UAを使用する事も可能です。

1台のPC上に機能統合
機能を統合
データトレース機能詳細
INplcはファンクションブロックコールの挙動やI/Oのインターフェース情報、システムイベント情報、タスクの状態情報などを制御データとして蓄積する「データトレース機能」を実装しています。
蓄積されたデータは「生産管理情報や製造ロット毎の品質情報、アプリケーションの保守情報などとして自由なデータフォーマットで活用できます。

トレーサブル機能 (主要抜粋)
I/Oインターフェース
情報
デジタル入出力、アナログ入出力、シリアル通信、制御ネットワーク、フィールドバス
システムイベント
情報
PLCプログラムスタート、PLCプログラム停止、ウォッチドッグ発生、ゼロ除算発生、スタックオーバーフロー発生、I/O ドライバエラー、浮動小数点エラー、CPUオーバーロード発生、配列・構造体の範囲外、プログラミング内部エラー、ブルースクリーン
タスク状態 最大処理時間、最小処理時間、タスク実行回数、システム イベント発生時
その他
ファンクション
EtherCAT®ファンクション、シリアル通信ファンクション、RTOS ファンクション、Windowsファンクション、データベースファンクション
アプリケーションデータ 変数データ、画像、動画、音声
外的要因で発生したトラブルの状況はエラー信号やその時のプログラムの状態だけでは把握しにくいですが、画像・動画・音などの情報をトレーサブルデータとして保存する事でトラブルの解析に役立てる事ができます。
トレース情報の例
13:10:10.238,200,3ee0,3ee8,ECAT_FindSlave(i),0x3eec,100
13:10:10.339,200,3ee0,3ee8,RS_SEND(i),COM1,msg="GET",len=3
13:10:10.340,200,3ee0,3ee8,RS_SEND(o),E_OK
13:10:10.341,200,3ee0,3ee8,RS_RECV(i),COM1,0x410050,len=10
13:10:10.346,200,3ee0,3ee8,RS_RECV(o),msg="132.5",len=5,E_OK
13:10:10.348,200,3ee0,3ee8,SendSemaphore(i),3f00,unit=1
13:10:10.349,200,3ee0,3ee8,SendSemaphore(o),ret=TRUE,E_OK
13:10:10.350,200,3ee0,3ee8,Marking,"温度異常障害"
トレースデータフロー
トレースデータフロー
PLCの国際標準プログラミング
IEC 61131-3準拠の開発環境
MULTIPROGはPLCプログラムの開発キットです。
国際標準規格IEC61131-3に準拠した5言語(IL,ST,LD,FBD,SFC)でのプログラム開発が可能です。
さらに、Microsoft Visual C#でもプログラム開発できます。
プログラム開発後は、コントローラと接続してダウンロードしてプログラムの配置・デバッグを行います。プログラム開発をサポートするロジックアナライザ機能やウォッチウィンドウ機能、レシピ機能などを実装しています。
また国際標準の開発環境のため、日本語はもちろん、英語、中国語、ドイツ語、フランス語など多言語にも対応しています。
※ 通常の開発キットの他に、機能拡張した開発キットも用意しています。

国際標準規格IEC 61131-3とは?
国際電気標準会議(IEC)が1993年に発行したPLC用のプログラム言語を定義した標準規格です。欧米やアジアで利用されるPLCコントローラの多くに採用されています。
豊富な制御用命令
IEC 61131-3準拠ファンクションの他、ファイル入出力や通信などを行う多くの制御用命令を用意しています。
No グループ 内容
1 型変換ファンクション 変数のデータ型を変換する
2 算術ファンクション 加算・減算・積算・除算・べき乗・補数など
3 ビット文字列ファンクション 左右ローテーション・左右シフトなど
4 文字列ファンクション 文字列の連結・検索・比較・置き換えなど
5 比較ファンクション =、>=、<=、>、<、<>
6 数値ファンクション 絶対値・sin・cos・tan・平方根など
7 ビット操作ファンクション AND・NOT・OR・XORなど
8 エッジ検出ファンクションブロック 立ち上り、立ち下り検出
9 カウンタファンクションブロック アップカウンタ、ダウンカウンタなど
10 タイマファンクションブロック パルスカウンタ、ディレイタイマなど
11 PID処理 比例 + 積分 + 微分ループ機能
12 ファイル操作 ファイルの読み書き
13 時間操作 日付や時間取得
14 PLC操作 PLCの開始や停止、リテイン書き込みなど
15 その他 国内大手メーカーからの移植に便利な機能
充実したサポート体制
お客様の開発をお助けする充実したサポート体制をご用意。
技術サポートは勿論、トレーニングやプログラムの受託開発まで幅広くサポートさせていただきます。
INplc製品のサポート